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マレーシアのチャイニーズ

ドリアンズ

マレーシアに住んでいた頃、クアラルンプールに住む日本人の仲間うちでSNSをやっていた。

その名もドリアンズ

日本人が多く住む海外の街には、よく日本語フリーペーパーがある。日本人向けの情報を掲載した、広告メインのタウン誌。
クアラルンプールにも日本語フリーペーパーはいくつかあって、現地情報の収集に重宝する。……んだけど、SNSで繋がっていた方がより身近な情報も共有できるってもんだ。SNSってこうして使うもんでしょ。

すごくうまくいってたんだけど、ドリアンズは「アット・ピーネ」といったか、マイナーな無料のシステムを使ってたおかげで、ある日突然廃止になってしまった。ドリアンズは自分自身にとってのマレーシア日記でもあったのに、全部パーになっちゃうのはすごく残念。
突然といっても、2ヶ月くらいの猶予期間はあったんだけど。SNSの中身をごっそり引っ越すのは無理なんで。結局ドリアンズは廃止になった。

これ、facebookとかmixiなんかでも同じですよ。メジャーなだけで営利企業が運営する無料のSNSなんだからいつ廃止になるかはわからないし、無料で使ってたんだから文句も言えない。
今、米国でTicTokを禁止にするって話が出ているけど、あれもスッパリ禁止にできないのは、似たような事情もあるんだと思う。

オラン・チナ

「ドリアンズ」に自分が書いた分は手元に記録が残っているので、その中からマレーシアのことをいろいろご紹介しようかなと思いまして。ま、自分自身のマレーシア日記です。

多民族国家マレーシアは人口が約3千2百万人。マレー系が65%、チャイニーズ系が24%、インド系が8%……なんて書いてあるけど、首都クアラルンプールに限ってはチャイニーズ、インド系はもっと多いイメージ。地方に行くとマレー色(イスラム色)が強くなるけど、KLに限っていえば半分くらいはチャイニーズとインド系じゃないかって感覚でしたね。

マレー系自体もインドネシアから海を越えて渡ってきた民族のようだけど、チャイニーズはそのずっと後、英国統治時代に低賃金労働者として移民してきた人達の末裔ということになるもよう。
今、世界的に中国人の評判が悪いけど、あれは中国共産党がやらかしていることなんで。 “中国人” 自体が悪いわけじゃ無い。そもそも「チュウゴク」なんて言い方しないし。マレー語だと「orang cina」。オラン(orang)が “人” で、中国はチナ(cina)。だから、日本語で「シナ人」って書いても別に悪いことないんじゃないかと思うけど。ここでは “チャイニーズ” と書いてます。

マレーシアのチャイニーズは、中華人民共和国なんかできるずっと前、特に大陸南部からの移民がメインだったようで、食も福建ミーとか海南チキンライスとか、中華料理の中でもまた独特で。いやー、旨いんだこれが。

上の写真は、その昔、港湾労働者として移民してきたチャイニーズが食べたというバクテー。肉骨茶と書いてバクテと発音します。
豚肉の煮込みなんだけど、何やら漢方の生薬のようなナニカが入ってて、力がつきそう。
そもそもは朝食だったと聞きますが、今はお昼に大勢で円卓を囲んで食べる感じ。
ビールが合うと思うんだけど、昼食なんで、だいたいお茶。中国茶。バクテ屋のメニューには中国茶のメニューがいくつか並びます。あ、「肉骨茶」の “茶” はそのお茶か。
とにかく、お茶を飲みながら食べる感じ。これもまた、良いのです。風情があるのです。

個々の円卓横にコンロがあって、でっかいヤカンがかけてあり、それを中華風の急須に入れて、オチョコをちょっと大きくしたような湯飲みでいただく。写真右上にちょこっと写ってますね。
ヤカンは日本の宿直室にありそうな金属製の無骨なヤカンです。ラグビーで選手が怪我をすると駆け寄るマネージャーが持っている魔法のヤカン。

「魔法のやかん」はどこへ?ラグビー選手の体を守るマッチドクター | ラグビーHack
1990年代頃まではラグビーの試合中に選手が倒れると、魔法のやかんを持った控え選手が駆けつけ、顔に水を掛けたり、時には顔を軽くビンタして意識を回復させるといったシーンを見かけることがよくあった。ラグビーといえば「やかん」を想像する人も多いだろう。

バクテ屋では、このヤカンを扱う係は一家の主というかオッサンの役目のようで。みんなそうしているので、僕も真似してヤカンは自分の係にしてました。
で、お茶をガブガブのみながら、みんなで鍋の肉をつつく。旨いんだよなぁ……って、日本に無いもの紹介してどーすんだと怒られそうだけど、検索したらずらずらヒットした。日本にもバクテ屋けっこうあるんですね。自作レシピもズラズラ出てくるし。いや、あれ、日本人好みの味だよなぁ。
ただね、マレーシアの肉骨茶は、もっとなんだか安っぽい感じなのよね。肉はゴロゴロ入っているんだけど。高級なメニューではない。そこがまた、良いとこなのよね。
で、これ、中華料理というより、マレーシアに渡ってからできたチャイニーズマレーシアン料理なのかも。

え? マレーシアってイスラムが国教なのに豚肉食うの? と思うでしょ。そこが多民族国家の多民族たるゆえんで、豚肉売ってます。イスラムなのに。

ただし、スーパーマーケットでも、豚肉だけ別の場所でお店開いてます。写真はマーケットの地下駐車場の横にある肉屋。
同じマレーシア人でも、チャイニーズは豚肉が無いと死んじゃうみたいで。これがまた日本じゃなかなか買えないような上質の豚肉、ハム、ソーセージが手に入ります。なにしろ豚肉専門の肉屋なんだから。
我が家は特にバラ肉を薄くスライスしてもらって豚しゃぶやってましたね。日本の駐在員がよく求めるので、肉屋もそのへんはよーく分かってて。その場で薄ーくスライスしてくれます。

ただし、マレー系の人はほんとに豚肉は食べません。
っていうのも、ビールはガブガブ飲む不良マレー系の友達がいて、でも豚肉だけは絶対に食べなかったから。宗教上の理由というより、ホントに気持ち悪いみたい。

なので、スーパーの普通の売り場では豚肉は置いていません。ソーセージもチキン。これが結構おいしいんだけどなぁ。アメリカンなホットドックに入ってるソーセージって感じ。あれもチキンだったのか?
僕は魚肉ソーセージが大好きなんですが、マレーシアではこのチキンソーセージがあったから、魚肉ソーセージが恋しくはならなかったなぁ。

食は文化ですね。

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