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TP52クラス20年史 やっぱり書籍で、

今最もイケてるグランプリクラスといえば、TP52クラスでしょうな。

52 SUPER SERIES - Pure Performance

とはいえ、2020年は3月に南アフリカ ケープタウンでの第1戦が開催されただけで、その後予定されていた5戦はすべてキャンセルになってます。イタリア、スペインと、コロナ渦でヤバイ界隈での開催予定だったので、いたしかたなしか。

設立20周年

TP52とは、、
Traspac(太平洋横断)のTP。52は全長52ftということ。

太平洋横断クラスっていっても、こんな感じです。

FULL HIGHLIGHTS: 2019 52 SUPER SERIES

主要諸元をだいたい決めて、あとはその枠内で自由に設計建造し着順勝負する、ボックスルールと呼ばれるクラスで。バリバリのインショアレーサーなのであります。

上の動画には「ヴァンデグローブ」でライブのキャスターをやっているアンディー・ロバートソンが出てますが、1人乗り無寄港世界一周レースの「ヴァンデグローブ」とはそのフィールドを全く異にする艇種なのです。フルクルーでインショアブイ周り主体ですから、外洋レーサーとしては対局と言ってもいいくらい。

そんなTP52が、クラス発足から20年。
ということで、「昔の写真は無いか」とうちに問い合わせがあったのがこの夏の話。
ええ、ワタシ2004年頃に乗ってたんです。TP52に。
ああ、インショアレースばかりじゃないか。外洋レースもあったか。「シカゴ-マキノー レース」(Chicago-Mackinac)なんかも出ましたね。
舞台はミシガン湖だから、外洋レースとはいわないのか。でもヨットの上から見える景色はモロに外洋です。とにかくでかいです、ミシガン湖。

距離は約290マイルですが、TP52で2晩走って早朝フィニッシュ。ホテルに1泊して翌日飛行機でシカゴへ戻る途中、飛行機の窓からまだレースで走っているヨットが何隻も見えましたから。そのくらいミシガン湖はでかい。

レース前半はずっと上りで、波はもう外洋のそれ。ビシバシ被ります。ずっとハイクアウトしてたんでもうずぶ濡れなんだけど、淡水なんで乾くとさっぱりして、やっぱり湖だな、と。

今、検索したら、その後2011年にこのレースで2人亡くなってます。やっぱ外洋だ。

Two experienced sailors died after sudden strong winds flipped their sailboat in northern Lake Michigan during the Chicago Yacht Club’s Race to Mackinac — the first deaths by accident in the race’s 103-year history.

https://www.chicagotribune.com/news/breaking/chi-sailboat-capsizes-2-from-mackinac-race-missing-20110718-story.html

フィニッシュ地点のマキノー(Mackinac)島は観光の島で、車が1台もないのが自慢。港からホテルまでは馬車で移動します。街はかなり賑やかでした。古きアメリカの街並みって感じで。

荷物と人でいっぱいの馬車を馬が引く。タクシー代わり。上り坂になると馬はヒーヒーいいながら立ち止まっちゃうんだけど、馭者(ぎょしゃ)の若い娘がまた、容赦無く鞭打つわけ。
ここは、乗客が降りて馬車をみんなで押すなんてのが、良いんじゃないかと思うんだけど。ポッチャリのカワイイ娘が涼しい顔で鞭打ちます。馬は嫌々歩きます。

うーむ、白人とは人種が違うんだなぁ、と思いましたね。
そんなマキノー島の思い出です。

アルバムは書籍で

元々はアメリカ発祥のこのクラス。2004年当時のメンバーはみなアメリカ人で。アメリカ国内でツアーが組まれていました。
当時の写真をというので、うちのカミさんがサンフランシスコのビックボートシリーズで撮った写真を何枚か送付。

良い写真でしょ。サンフランシスコって感じ。アメリカ、って感じ。
隣で撮ってた女性カメラマンから「良いカメラ持ってるわね」と声をかけられたので、「あなたもね」と言ってやった……ってそれ、たぶんシャロン・グリーンですから。

で、その本ができあがり、送られて来ました。
webサイトなのかと思ってたんだけど、書籍です。それも分厚いの。

インターネットの時代だけど、やっぱ、この手は書籍だな、と。
この手とは、卒業アルバムなんかもそう。単にデジタル画像じゃやっぱりさえないでしょ。分厚い表紙のアルバムじゃないと。

TP52は、その後ヨーロッパで盛んになり。アメリカではさっぱり。なんか、アメリカ人はワンデザインを好むもよう。

で、こんな本作って配っちゃうって、ヨーロッパのTP52オーナーはすごい。
日本でも、「ジャパンカップ」の記念アルバムがあってもいいですよね。「パールレース」なんかはあるか。

2021年のスケジュールももう出ています。

Events

日本からも出ているんですよ。
5月のフランスから始まり、スペイン、ポルトガルと続きます。

さあ、2021年はどんな年になるのやら……。

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