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舵オンライン(12/18):Furious Fifties

舵オンラインにバンデグローブの記事をアップしました。

舵オンライン│船遊びの情報サイト Furious Fifties/ヴァンデ・グローブ実況
高槻和宏のヴァンデ・グローブ実況(2020/12/18 金曜日配信) スタートから39日。最新(12/17 21:00[UTC])の位置がこちら。 先頭3艇は太平洋に入った。 ■先頭交代 先頭3艇は、トラブルによって、激しい先頭争いを繰り広げてきた。 12月14日 1600(UTC) シャルリー...

タイトルは「Furious Fifties」にしたんですけど、日本語でなんと訳すのか。「狂う50度」? 違うよなぁ、と、悩んだ末に英文のままにしました。
何を悩んだのか。以下に補足します。

Roaring Forties

南緯40度から50度の海域をロアリング・フォーティーズ(Roaring Forties)と呼ぶ、というのはヨット好きには有名なお話で。走ったことがある方は少ないかと思いますが、ワタシも走ったことありません。あ、シドニーホバートレースのときに、ちょこっと走ったか。ちょこっと舐めたって程度ですが。

日本語では「吠える40度」なんて訳されています。

北半球と違って偏西風を遮る陸地が無いため、西風が吹き続ける海域です。
強風の度合いはビュービューを超えて “ごうごう” と、漢字では “轟々” か “囂々” か。
と、まさに “吠える” 40度。

Roaringは、

1 〈人・声などが〉うなる[どなる](ような),どっと沸く,〈ライオンなどが〉咆哮している,
2 〈エンジン・雷鳴などが〉うなりを立てる,とどろく,〈火が〉燃え盛る
3 〈商売・時期などが〉怒涛の,好景気の,活発な,バブルの

https://dictionary.goo.ne.jp/word/en/roaring/

なんて意味のようで、「怒濤の40度」でも良かったか。いや、やっぱり「吠える40度」って良い訳ですね。
『ヨット、モーターボート用語辞典』(舵社刊)では、「荒天の40度という訳語もある」ともあります。が、やっぱり「吠える40度」で意義無し。

Furious Fifties

では、南緯50度から60度のFurious Fiftiesはどうか。
「狂う50度」という訳が出てくるのですが、
Furiousは、

1 〔叙述〕(…に/…して/…のことで)ひどく腹を立てた,激怒した,怒り狂った
2 〔限定〕〈活動・気象などが〉猛烈な,激しい;騒々しい

https://dictionary.goo.ne.jp/word/en/furious/#ej-34439

等とありまして。単に「狂う」というと、涎を垂らしてニタニタしながらうろつく人のイメージ。あるいは「ゆがんでいる」とか、逆に「度を超して夢中になる」みたいな。madとかcrazyとか……とは違うFuriousなわけで。
極寒強風大波が続く50度以南の海を表すには、「狂う50度」は合わないんじゃないかと。

じゃあどうするか。
「憤怒の50度」か。いや、40度台が「吠える40度」で、50度台こそが「怒濤の50度」が良いか。

いやいや、
つづく南緯60度から70度が「Screaming Sixties」で “絶叫” 、 “悲鳴” になるので、じゃあ50度台は「吠える」と「悲鳴」の間ってことだから……「怒りの50度」が良いか。

吠える40度(Roaring Forties)
怒りの50度(Furious Fifties)
悲鳴の60度(Screaming Sixties)

で、いかがでしょう?

……なんてことを考えながら、舵オンラインの原稿書きました。 
怒りの50度。行ってみたいとは思わないけど。
行ってみたいと思う人が、このレースに出ているんだろうなぁ。

ウイットブレット世界一周レースで優勝したニュージーランド伝説のバウマン、ジョーイ・アレンは、ホーン岬回航記念としてお尻に入れ墨を入れてました。結構高級なレストランで食事中、やおらにズボン降ろして見せてくれました。写真はありません。

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